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学生が考えた「一人でも参加できるハワイ旅」。JTBに採用された「Finding Ohana」を両大学の学生が発表しました!

この記事の3つのポイント

  • POINT 1 実践女子大学と青山学院大学の学生が、メディアを前にJTBと連携して企画したハワイ旅行を発表しました。
  • POINT 2 「一人でも参加でき、旅の中で価値観の合う仲間と出会える」をコンセプトに、学生ならではの視点から旅行を企画しました。
  • POINT 3 異なる旅行経験や価値観を持つ学生の話し合いから、「旅前診断マッチング」やホノルルフェスティバルへの出展など、さまざまなアイデアが生まれました。

メディアを前に、学生が企画したハワイ旅行を発表

実践女子大学と青山学院大学の学生が10月13日、渋谷キャンパスで、株式会社JTB(以下「JTB」)と連携して企画した大学生向けのハワイ旅行プランについて、メディア向けに発表しました。両大学の学生がチームを組み、「大学生による、大学生のためのハワイ旅行」をテーマに企画を考えた初のプログラム。最優秀賞に選ばれた「Finding Ohana~旅サークル ハワイ編~」は、JTBの商品として今後、販売が開始される見通しです。実践女子大学の寺嶋真彩さん(国際学部国際学科3年)と大澤凛々子さん(文学部国文学科1年)が、企画が生まれた背景や制作過程について語りました。

5チームが、それぞれの視点から「大学生のためのハワイ」を考える

今回のプログラムでは、コロナ以降、日本人の海外旅行離れに加え、シニアに比べ若者の旅行先としてハワイが選ばれにくい課題感から、JTBは、大学生を対象にしたハワイの旅行プランの検討を依頼しました。

チームは、実践女子大学と青山学院大学の学生20人で、5つの混成チームを構成。約1カ月半にわたって企画を考え、旅行先の魅力だけでなく、「大学生はどのような旅行を求めているのか」という顧客の視点から、コンセプトや行程、体験、価格、プロモーションまで考えました。最終プレゼンでは、デジタルデトックスをテーマにした旅行や、留学への一歩を後押しする旅行、SNSでの発信を取り入れた旅行、現地交流を通して価値観を広げる旅行など、各チームがそれぞれ異なる切り口を提示し、その中から最優秀賞に選ばれたのが「Finding Ohana」です。

「旅行の価値観は、人によって違う」4人の気づきが企画の軸に

「Finding Ohana」を考えたチームは、青学、実践の学生2人づつで構成され、実践女子大学のメンバーは、寺嶋さんと大澤さんです。チームはハワイに行った経験がある人とない人、1人旅が好きな人、家族旅行を楽しむ人など、旅の経験や好みもさまざまで「結果的にバランスのいい」チームとなりました。

まずは、4人の壁打ち。それぞれが「どんな旅行をしたいか」を話すところから始め、同じ旅行でも大切にすることは人によって違うことがわかりました。

「だったら、旅行の価値観が近い人同士で旅をしたら、もっと楽しめるのではないか」

この気づきが「一人でも参加でき、旅の終わりには仲間ができている」という企画の軸につながりました。出発前に参加者同士をつなぐ「旅前診断マッチング」は、性格や好きなこと、旅行で重視することなどをもとに、価値観の近い参加者をつなぎ、さらに、旅行中も全員が同じ行動をするのではなく、興味に合わせて選べるルートやオプショナルツアーも用意し、自由度を高めることを意識しました。

「遊び」だけで終わらせない。ホノルルフェスティバルへの挑戦

企画を詰めていく中で、4人が気にしていたのが「遊びの要素が多いのではないか」ということでした。ハワイならではのアクティビティや自由時間を楽しむ一方、「大学生が参加する旅行としてもう一つの価値を加えたい」と思いました。そこで目を向けたのが、ハワイで開催されるホノルルフェスティバルでした。「旅行を楽しむだけでなく、現地で日本文化を紹介する経験ができれば、参加する意味がもっと広がる」。そう考え、日本文化を紹介するブースを学生自身が企画するメニューを付け加えました。

しかし、その内容も一度で決まったわけではありません。英語の名前を漢字に置き換える企画、うちわを使った企画など、いくつもの案を検討。JTBからはさまざまなフィードバックを受け、さらに考えました。

日本文化らしさだけでなく、現地の人が参加しやすいこと、持ち帰れること、コストなども考慮し、最終的に決まったのが「おみくじ×習字×うちわ」です。おみくじで日本のことわざなどの言葉を選び、丸うちわに自分で書いて持ち帰ってもらう。日本文化を「見る」のではなく、「自分で体験する」というのがポイントです。

「Finding Ohana」に込めた、旅をきっかけに生まれるつながり

旅行のタイトル「Finding Ohana」にも、4人の考えが込められています。

「Ohana」はハワイ語で「家族」という意味。4人が目指したのは、旅行中だけ一緒に過ごす関係ではなく、旅を通して新しい仲間と出会い、そのつながりが旅の後にも続いていくことです。そこで、企画を「旅サークル」という形でも捉えました。一度きりのハワイ旅行ではなく、旅をきっかけに人と人がつながり、その後も交流が続く。旅サークルの言葉にはそんな思いが込められています。

3年生と1年生。それぞれの思いで飛び込んだプログラム

今回、インタビューに応じてくれた寺嶋さんと大澤さん。実は、2人は参加したきっかけが異なります。寺嶋さんは、就職活動を進める中で観光業界に関心を持ち、キャリアセンターから届いた募集メールをきっかけに応募しました。「就職活動では、説明会やエントリーシートで落とされることも多かったので、今回選ばれたこともすごくうれしかったです」と寺嶋さん。実際の旅行会社と企画をつくる経験を通して、観光業界の仕事を具体的に知る機会に。JTBから繰り返しフィードバックを受け、企画やプレゼン資料を修正する中で、企画立案やスライド作成の実践的な力を身につけました。

一方、大澤さんは、「夏休みに何か一つ挑戦したい」という思いから参加。幼いころから家族と何度も旅行したハワイに関心があり、JTBという企業と一緒に旅行商品を考えられることにも魅力を感じました。1年生として上級生の考え方に触れながら、自分の意見も出すことができました。そして、「自分たちが良いと思うだけではなく、その商品を必要とする人は誰なのかを考える」という視点を学びました。

学生のアイデアを今度は「届ける」段階へ

「Finding Ohana」は2027年3月4日(木)から9日(火)までの4泊6日で実施されます。現地では、学生交流バーベキュー、学生が企画したテーマ別ツアー、ホノルルフェスティバルでの日本文化コンテンツ出展などを予定しています。

企画を考えた学生たちは現在、旅行を「つくる」だけでなく、「届ける」ための活動にも取り組み、チラシやパンフレットの制作、SNS動画の作成、JTB店舗へのチラシ設置、他大学へのPRなど、集客に向けた準備を進めています。学生自身の「こんな旅をしてみたい」という発想から始まった企画は、JTBの商品となり、今度は学生たち自身の手で参加者へ届けられようとしています。

※このページの掲載内容は、取材当時のものです