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バッグに一つ忍ばせて。コンパクトな就活応援ストッキング「JJストッキング」誕生と「チアすと」販売までの軌跡。

この記事の3つのポイント

  • POINT 1 就活時の伝線対策として、学生が携帯用「JJストッキング」を企画。
  • POINT 2 老舗メーカー「福西メリアス株式会社」と協力し850足を製造、渋谷キャンパスの売店で学内販売。
  • POINT 3 猿田彦珈琲が学生の活動に賛同し「チアすと」として都内4店舗で期間限定販売。

「就活中の困りごと」から生まれた小さなアイデア

 就職活動中、人前に出る直前でストッキングが破れてしまう——。そんな経験をきっかけに、実践女子大学の学生、杉山千紘さんと折田沙樹さんは「いつでも持ち歩けるストッキングがほしい」と考えました。「自分たちが本当に必要だと思うものを形にしたい」。ふたりの素朴な気づきが、今回の“JJストッキング”プロジェクトの出発点です。「誰かの役に立つものが作れたらうれしい」という思いが、学びを実際の形にする原動力になりました。 

デザイン・商品化・販売まで学生が主体的に挑戦

 企画は、大学の支援のもと本格的に動き出します。携帯しやすいよう、パッケージは約10cm×9cmに。製造は老舗メーカー「福西メリヤス株式会社」に協力を依頼し、850足を限定生産しました。商品名は「JJストッキング」。2024年11月、渋谷キャンパスの丸善雄松堂が運営する売店で販売を始めました。

企業が共感、活動が学外へ広がるきっかけに

 取り組みは、学生の思いに共感した猿田彦珈琲株式会社との出会いで大きく動き出します。ふたりの話に耳を傾けた同社が賛同し、共同企画がスタート。ストッキングは「チアすと」という新しい名前で、恵比寿本店での販売が実現しました。また、ドリップコーヒーと組み合わせたセット商品も登場し、「頑張る人をそっと応援したい」というコンセプトが形になりました。
2025年6月からは、恵比寿本店・別館豆屋、駒沢大学駅店、池袋店の4店舗での販売に拡大。学生のアイデアから生まれた商品が、都内の複数店舗に並ぶまでに成長しました。

思いを形にできる環境が、次の挑戦を生む

プロジェクトを指導した篠﨑香織教授は、今回の取り組みについてこう語ります。「今回のプロジェクトは、学生の「やりたい」という思いから始まりました。最初は漠然とした困りごとも、取り組む中で整理され、形になっていきました。現ビジネス社会学科では、学んだことを生かして商品づくりに挑戦し、売れ方や工夫を考える“リアルなビジネス”を体験できます。失敗も含めて学べるのは大学ならではの魅力です。」

杉山さんと折田さんも「最初は『挑戦』の気持ちで始めましたが、商品化が進むにつれて多くの人に支えられていると実感しました。企業との交渉は緊張しましたが、学生だからこそ失敗を恐れず最後までやりきろうと思えました。」「学生が買いやすい価格を考え、パッケージデザインやメッセージにも工夫しました。ゼロから企画する難しさと面白さを大学生のうちに体験できたことが大きな学びです。新しいことに挑戦する時、さまざまな反応がありますが、それを乗り越えて形にできたことが自信になりました。」と話します。 学内の学びが社会へ広がる——この経験が、次の挑戦につながっています。
身近な気づきが、誰かを応援する商品になる。実践女子大学には、そんな可能性が息づいています。