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ひとつのおにぎりで世界とつながる。学生たちが挑んだ“想いを届けるレシピ開発”の舞台裏とは?

この記事の3つのポイント

  • POINT 1 国内とグローバルのチームに分かれ、4種類のおにぎりを開発。味や見た目だけでなく、どんな“想い”を届けたいかを大切にしながらつくり上げたレシピとは?
  • POINT 2 夏休みにオンラインでの打合せを実施。アイデアを出し合う、意見をまとめることに試行錯誤が、チームと自身の成長に。
  • POINT 3 レシピづくりだけでなく、SNS発信やPR動画作成にも取り組んだ。身近なおにぎりが世界の子どもたちの支援につながることを実感。

🍙世界とつながる一粒のごはん。学生たちが挑んだ“想いを届けるおにぎり”

東京都品川区のゲートシティ大崎で開催された「おにぎりアクション2025」記者発表会に、実践女子大学の学生たちが参加しました。
国連が定める「世界食料デー」に合わせて行われるこの社会貢献プロジェクトは、TABLE FOR TWO(TFT)が主催し、SNSにおにぎり写真を投稿すると協賛企業の寄付によってアフリカ・アジアの子どもたちに給食が届く仕組みです。

本学からは、食生活科学科や文学部など異なる学部・キャンパスの8名がチームを組み、「食を通じて人と世界をつなぐ」をテーマにオリジナルおにぎりの開発に挑戦しました。

試作を重ねる学生。2チームに分かれてそれぞれのおにぎりを考案しました

学生たちは2チームに分かれ、国内チームは日本の家庭の味に工夫を加えながら、親しみの中に新しさを感じられるレシピを考案。
一方のグローバルチームは、世界の食材や調味料を取り入れ、食文化の多様性をおにぎりで表現することを目指しました。

夏休み中もオンラインでミーティングを重ね、味や見た目、ストーリー性にこだわりながら試作を繰り返しました。
完成したのは、国内チームが考案した「人参しりしりと鮭のおにぎり」「十六穀米使用 ツナタルタルのせカツおにぎり」、グローバルチームの「さつまいもとカシューナッツ入り味噌焼きおにぎり」「だしとまいたけ香るトマニョタ炊き込みおにぎり」の4種類です。

グローバルチームの田中見奈さん(生活科学部3年)は「最初は何から手をつけてよいか迷いましたが、仲間と支え合いながらアイデアを形にしていく過程が楽しかった」と語ります。
味覚だけでなく“想い”をどう表現するかを重視し、各チームで何度も意見を交わしながら一つひとつの具材や組み合わせに意味を込めました。

🌍仲間と意見を重ねた日々。葛藤も成長も“実践”の中に

記者発表会では、学生たちが自らの言葉で開発したおにぎりを紹介し、試食に訪れた参加者からは「おいしい!」と笑顔が広がりました。

プロジェクトの裏側には、想像以上の苦労もありました。
「オンラインでのやり取りが多く、全員の予定を合わせるのが難しかった」「リーダーと一部のメンバーに負担が集中してしまい、チーム全体で進める難しさを実感した」「テーマに沿ったレシピにまとめるのが大変だった」といった声が聞かれました。

「正直、ぶつかることもあったけれど、それ以上に“みんなで作る楽しさ”を感じられた」と話す学生も。
試行錯誤の過程そのものが、仲間との信頼を育て、自分の成長を実感する時間になりました。文学部3年の伊藤有莉さんは「企画職を志望しており、チラシやフォトスポットのデザインも担当しました。人を巻き込みながら進める難しさと面白さを学びました」と振り返ります。
活動を通して、「食」という身近なテーマが国際的な課題解決の一端を担うことを肌で感じた学生も多く、「おにぎり」という小さな行動の中に“世界とつながる実感”を見出していました。

💡食を通じて見えた世界。学びを社会へ生かす一歩

学生たちはレシピ開発だけでなく、SNS発信やPR動画制作にも挑戦し、協賛企業の理念や“つながり”というテーマを自分たちなりに表現しました。

アンケートでは、「社会課題を自分ごととして捉えられるようになった」「飢餓の問題や食の不均衡に関心を持つようになった」「身近な行動でも誰かの力になれると感じた」など、意識の変化が多く見られました。
また、子どもの居場所づくりに携わる学生は「この活動を子どもたちにも紹介し、一緒におにぎりを作って投稿する機会をつくった。小さな行動が支援につながることを実感できた」と話します。

「おにぎりアクション2025」は11月15日に終了し、学生たちが開発したおにぎりは期間限定で「雨晴食堂」で販売されました。
おにぎりアクションへの参加は、学生にとって“学びを社会に生かす”貴重な実践となりました。
今後も本学は、こうした挑戦の場を通じて学生の成長を支えていきます。

学生たちが開発したレシピはこちら