「食」を通して世界を考える模擬国連型プログラム
グローバル研究部が、今年で2回目となる「世界弁当会議」を開催しました。
普段の模擬国連では、学術的で抽象度の高い国際問題をテーマに議論を行っていますが、本会議では「食」を切り口に、文化・環境・経済といった身近でありながら世界と直結するテーマについて考えました。
活動の目標は、「世界中の誰もが食べられる昼食」を考えること。生徒たちは各国の代表として立場を想定しながら、日常生活に根ざした題材を通して、国際社会における課題を自分事として捉えていきました。
文化も宗教もこえて みんなで考えた「世界弁当」
初日の会議では、「包摂的で栄養バランスの取れた、環境に配慮した食事提供」を議題に設定しました。弁当に入れる料理を選ぶ際には、宗教や文化の違い、食材の入手可能性、コスト、栄養バランス、さらには環境負荷までを考慮しながら、模擬国連形式で議論を重ねました。
その結果、主食には多くの人が食べることのできる白米を採用。主菜には比較的安価で宗教的制約の少ない白身魚のフライを選びました。副菜には栄養バランスを考慮したほうれん草のナムル、スープには多くの国で消費されている大豆を使ったコリアンダー入りの豆と玉ねぎのスープ、デザートには満足度や幸福度の向上を意識したキャロットケーキを組み合わせました。


話し合いから生まれた一皿を、キッチンで形にしてみる

12月の中間試験後には、会議で決議した内容をもとに、生徒たち自身が実際に調理を行い、試食しました。
議論の中で考えた理想の食事が、現実の中でどのような形になるのかを体験することで、抽象的な議論と日常生活とのつながりを実感する機会となりました。
「食」という具体的なテーマを通すことで、世界の多様性や課題をより立体的に理解し、考え、形にする力を養う本取り組み。模擬国連の学びを、実感を伴う実践へと広げるプログラムとなっています。